「母の日」の起源は、アメリカ合衆国にあります。母の日は、1908年にアンナ・ジャービスによって始められました。彼女は自分の母親が亡くなった後、母親を讃える日を作ろうと考え、最初は母の命日である5月の第2日曜日を「母の日」として祝いました。
その後、彼女は母の日を全国的な祝日にするように努め、1914年にアメリカ合衆国議会が正式に母の日を制定しました。その後、多くの国々で母の日が祝われるようになり、現在では世界中で広く祝われています。
日本の「母の日」は、いつから浸透したの？
日本で「母の日」が浸透し始めたのは、第二次世界大戦後のことです。1949年に日本で初めて「母の日」が祝われたとされています。当初は、アメリカからの輸入品として、外国人居住者や英語教育を受けていた若い世代の間で広まりました。
しかし、1950年代に入ると、日本でも一般的に認知されるようになりました。昭和天皇の皇后であった香淳皇后が、「母の日」を広く普及するために尽力したこともあり、現在では日本でも5月の第2日曜日に「母の日」が祝われるようになっています。
「母の日」に、赤いカーネーションを贈るようになった理由は？
「母の日」に赤いカーネーションを贈るようになった理由には、いくつかの説があります。
一つの説によると、アンナ・ジャービスが最初に母の日を提唱した際に、彼女の母親が好んでいた白いカーネーションを使っていたことから、母の日にカーネーションが使われるようになったとされています。
また、別の説によると、1914年にアメリカ合衆国で母の日が正式に祝われるようになった際に、アメリカ合衆国大統領のウッドロウ・ウィルソンが母の日の式典で赤いカーネーションを贈ったことがきっかけとなり、母の日に赤いカーネーションを贈る風習が広がったとされています。
現在では、赤いカーネーションは「母の日」の象徴として広く認知されており、多くの人々が母親に贈る花として選ぶようになっています。
